日本初のホテル併設型競技場

電話投票番号61#

INTERVIEW前検インタビュー

2025.03.01

3月6日 玉野記念(GⅢ)

◆今節のレース展望!

 清水裕友と松浦悠士は数々のドラマを作ってき名コンビ。清水はS級S班、松浦はS級1班でパンツの色は違うが、ダブルエースとして責任感を持って走る。また幸せ配達人として多くの選手を引っ張ってきた取鳥雄吾も「そろそろ自分の番」と思っているはず。基本スタイルの先行・捲りでも十分勝負になるが、これまでの流れを考えると、清水や松浦が「雄吾のために」と一肌脱ぐケースもありそう。地元からは他にも岩津裕介、河端朋之、柏野智典といった実力者が揃っており、結果にこだわる4日間にしたい。

 揃った中国勢とは別線勝負になりそうだが、四国の大砲として活躍している犬伏湧也も優勝候補に挙げられる。4月からS級S班になり、責任も重大になってくる。脚だけなら競輪界でも5本の指に入る選手だし、一気にドーンのカマシはとにかくパワフル。G1タイトルを穫るのも時間の問題と言われる超大物だ。

 これまで関東を引っ張ってきた平原康多。これからの関東を引っ張っていく眞杉匠。昨年のグランプリでも連係していたSSタッグにも注目したい。並びは当然、若い眞杉が前で平原が後ろだが、吉田拓矢が加わり間に入れば、ラインの厚みは更に増す。

 南関は大物の自力選手が不在。これは地区的に痛いが、タテ型マーカーの小原太樹は、72周年記念の覇者であり、バンクとの相性もバッチリ。基本は青野将大、佐々木眞也、根田空史との連係になる。

 残念ながら古性優作が欠場になったが、近畿からは昨年大ブレイクした窓場千加頼に期待が集まる。今の近畿は、脇本雄太、古性優作、寺崎浩平、窓場千加頼が四天王。ひと昔前のひ弱なイメージは完全になくなり、脇本雄太、古性優作といった一流どころにも安心して前を任されるまでに成長。今年は一流から超一流になれるかどうか、真価が問われる1年となる。番手はファイターの南修二。

北日本は、菅田壱道の自在戦で、今年は更なる高みを目指している。援軍は佐藤友和、竹内智彦、大森慶一のベテラン陣。

 九州は山田庸平が主力級だが、若手の機動型が不在なのは痛い。渋い走りを持ち味にしている小岩大介がマークに回る。

 最終日に125期生のルーキーチャンピオンレースが行われる。S級で走っている森田一郎と阿部英斗のスピードが抜けており、この2人のV争い。現時点で並びは不明だが、残念ながら同県の岩井芯を使えるS級の栗山和樹は負傷欠場。将来性を考えれば、ナショナルチームのメンバーでもある、アフロ・中石湊も一発もありそう。栗山の代わりに追加に入ったのは川上隆義。

◆S級特選インタビュー!

眞杉匠=自力。全日本選抜の決勝は初手の並びが違ったけど、途中で腹をくくり突っ張った。あれで4角まで持たないと。体の使い方とか、分かった面があるので、それは収穫。中8日なので普通に練習をやり、岡山に前泊。競輪場には隅田洋介さんに送ってもらった。昨年の決勝は取鳥さんを使い、松浦さんの優勝で8着だった。

松浦悠士=中四国の3番手。この3人の並びは一昨年の防府記念イン玉野以来だと思う。その時は離れている(苦笑)。全日本選抜は、思ったより悪くなかったけど、自分の追い求めている走りではなかった。ただ、静岡記念の落車の影響はなかった感じですね。

南修二=単騎で。全日本選抜の決勝に乗ったけど、元々強くないと思うし、他の選手より全てが劣っているので。恵まれただけ。

菅田壱道=自分で自力自在に。他地区の選手でも、魅力のある人には付ける事もある。ただ、庸平君だと自分と同じ脚質なので。豊橋は、響平と一緒に決勝に乗りたかったけどね。終わってからは口の回りに、でき物が出来たけど、そこまで心配はしていない。

清水裕友=犬伏君。彼はS班になるけど、元々が頼もしい存在。S班だからと言い、強い訳でもないし、急に強くなる訳でもない。それより、自分の事で精一杯。全日本選抜に比べると、今回の方が少しだけ練習の感じが良かった。休んでも悪循環に陥るし、走って何かを得る事ができれば。

山田庸平=自分で。直前はバンクが使えず、その影響が少しあるかも。全日本選抜は4日間とも、ピリッとしなかった。ただ、玉野のG3は昨年12月は準優勝、一昨年の12月は完全優勝していて相性は抜群です。

平原康多=栃茨ラインの後ろへ。腰が抜ける感覚で、きちんと踏めていない。私生活から腰痛ベルトが離せないし、この腰の痛みさえなければ…。だから、脚力が落ちたと自分では思っていない。

犬伏湧也=自力。4月からS班に繰り上がるけど、正直、複雑です。北井さんは同期でもあるので…。全日本選抜は、要所、要所で踏む事が出来なかった。それが反省材料です。責任が重くなるし、レース内容も大切になってくる。

吉田拓矢=眞杉君。全日本選抜は鎖骨骨折明けだけど、チャンスをモノに出来なかった。あれだけ眞杉君が行ってくれたのに…。申し訳ですね。

◆地元選手インタビュー!

坂本修一=ポテンシャルの高い太田竜馬君。スプリンターだし、凄いダッシュ力のイメージ。まずは、踏み出しで離れない様にしないと。過去の地元記念ですか? 何度か走らせてもらっているけど、あまり覚えていない。とにかく、一戦、一戦集中して頑張りたい。

筒井敦史=町田太我君の番手は久々。実は地元記念の正規斡旋は初めて。今回は2班だし、1班のメンバーは強い選手達が固定ですから、なかなか呼んで貰えなかった。追加での参戦や、協賛GⅢだと、正規配分もありましたが。脇役だけど、せっかくの地元記念だし、目立つ様に走りたい。

畝木努=中国ラインで渡口勝成君の番手へ。A級の時に優勝を取らせてもらっている。目標がいるだけで感謝だし、結果を出したいですね。

晝田宗一郎=目標がいないんですか? 誰か馬が欲しかった(笑)。昨年の記念は二次予選で取鳥雄吾さんと連係。雄吾さんが1着で自分が3着だった。だけど、準決はダメでした。今年は、それ以上の成績を求めて。

山本奨=晝田君はパンチ力がありますからね。一気の仕掛けがベストだと思います。自分はいつでも絶好調! あとは旅打ちのファンは、実家のラーメン屋(げんこつ屋)をよろしくお願いします。

山根慶太=今回が選手になって初めての地元記念。アニキは、決勝に乗っているけど、僕は、そこまで実力がないので。まずは、一次予選をクリアできる様に走りたい。

柏野智典=膝の状態が良くなり、成績がまとまってきた。前期は、ギリギリ、1班の点数を取れたかどうかですね。3年前の決勝には乗り6着。優勝は脇本君で準優勝が松浦君だった。

河端朋之=腰の具合が良くないし、ガッツリ練習はやれなかった。良い意味で全日本選抜と平行線です。地元記念の決勝には乗っていないと思う。

取鳥雄吾=今の目標は地元記念を勝つ事。だけど、あまり意気込んでもダメなので。中四国以外の選手に、優勝を取られなければ良いと思っている。特に今回は関東が強烈ですね。あとは、松さん(松浦悠士)が指令塔で、その時々で並びは決めていきたい。もちろん、番手を回る準備もしてきた。

岩津裕介=冴えないと言うか、納得いく成績ではないですね。地元記念は何度か獲っているけど、意気込む年齢ではないですから。今の雄吾は強いし信頼できる自力選手。まずは離れない様にして。