日本初のホテル併設型競技場

電話投票番号61#

INTERVIEW前検インタビュー

2024.12.08

12月12日広島記念イン玉野・ひろしまピースカップ(GⅢ)

◆今節のレース展望!

 グランプリ王者として更なる進化を誓った松浦悠士の2024年は苦しい戦いの連続だったが、そんな中でもキラリと光るレースはたくさんあったし、「センスの塊」という言葉がぴったりのスーパースター。地元記念は過去3度の優勝と相性抜群。勝ちたい気持ちを全面に出して4日間しっかり走り抜く。松浦と連係する先行選手も今シリーズは充実しており、町田太我は欠場になったが、太田海也はホームバンクであり、いつも以上の気迫で風を切る。大川龍二、池田良のベテラン巧者も気合は入っているはずで、松浦のサポート役だけでは終わらない。

 捲りを打たないわけではないが、新山響平に似合うのはやっぱり先行。その積み重ねで、今年もS班を維持したのは立派。ファンも皆「それ」を期待している。中国ラインの強力連係があっても、己のスタイルは崩さない。新山と連係するのはタテ型マーカーの守澤太志と渡部幸訓、自在選手の菅田壱道で、3人ともに近況はキレッキレ。この4車がガッチリ連係するなら別線も苦しく、北日本勢で表彰台独占も可能だろう。

 昨年の覇者で大会連覇目指す山田庸平もいいところを見せたい。機動型が手薄と言われた九州地区にも少しずつ「若い芽」が育ってきたし、伊藤旭や松本秀之介と連係しながら勝ち上がっていく。あとはやはり山口拳矢の混戦捲りか。SS赤パンツとなった今年は大きなヒットがなかったが、能力の高さは誰もが認めるところだし、このまま終わる男ではない。

 南関は和田真久留が中心で同県佐々木眞也との連係。この2人は川崎記念で連係して、初日特選と決勝では前後を入れ替えている。どうあれ混戦待ちのレースになるだろう。

 中部は1班、2班と戦力的に厳しく、近畿は福永大智と山田久徳が主力級。福永はS取りの名人で、山田も記念Vの実力者だ。

 ホームバンクで燃える河端朋之も世界に通用するダッシュ力で、勝ち上がりに成功すれば太田海也の番手が転がり込んでくる。

 初日特選の想定メンバーと並びだが、北日本は4車結束で新山響平に動ける特権で番手は菅田壱道。格では守澤太志だが3番手、4番手は点数順に渡部幸訓、守澤太志。中国コンビは太田海也に松浦悠士。あとは、それぞれ、山口拳矢、和田真久留、山田久徳は単騎になるだろう。このメンバーではサプライズの並びはなさそう。

 最終日にレインボーカップ・チャレンジファイナルが行われる。125期生と塚本瑠羽の戦いになるが、決勝3着以内に入ると、無条件で2班に特別昇班できる。塚本は来期S級2班だが、新人選手は来期も全員チャレンジだし勝負駆け。地区別にラインを考えると岡部陸斗と福田稔希は栃木同士。三重は伊東佑晟と弓矢輪太郎で、中部のくくりで志田愛希飛が富山。近畿は京都の谷内健太と大阪の久田翔。小川三士郎は徳島で、塚本は神奈川。現時点で並びは分からないし、選手のコメントが注目される。 

◆初日特選インタビュー!

松浦悠士=太田君。グランプリに出場できないけど悲観はしていない。競輪祭が終わった時は悔しさがあったが、今は大丈夫。地元記念だけど、自分が優勝と言うより、広島の選手から優勝者を出せれば。

山口拳矢=単騎で。急激に寒くなったが、疲れが抜けて大垣記念よりは良いと思う。玉野G3は、3月の玉野記念で走り決勝3着。

新山響平=自力。過去2回のグランプリの時は、12月は欠場。だけど、良い結果が出なかったので、今年は走ってみる事にした。今は計画的にメニューをこなせている。4車を活かして。

菅田壱道=先輩達の了解を得たので新山君。しっかりサポートしたい。体の痛みがなくなり、痛みがあっても対処の仕方が分かってきた。それが良くなってきた要因のひとつ。

太田海也=自力。競輪祭で多くの事を学んだ。松浦さんからも色々と教えてもらった。ホームバンクの記念でもあるし、松浦さんと決めたい。

山田久徳=単騎で。拳矢君には付けた記憶がないかな。急激な上積みはないけど、前回よりは良いと思う。

渡部幸訓=北日本の3番手。今年はG1の決勝に2度乗った。あとは落車と失格。まあ、自分の実力を考えれば、頑張った1年だと思う。だけど、賞金が良くなったから、みんな稼いでいますね(笑)

守澤太志=北の4番手。気分転換に新車とか使っているけど変わらない。これが現状の脚。現実的に厳しい位置だけど、頑張りたい。

和田真久留=単騎で。競輪祭で体調を崩した。G1のナイター開催で6日制。条件は一緒だけど、疲れるし厳しいですよ。直前は普通に練習をやってきた。

◆広島所属選手インタビュー!

中村昌弘=地元記念は準決勝が最高で決勝には乗った事がない。最終日の特別優秀が一番上のレース。今岡君の方が点数を持っているけど我が侭を言い、石原君の番手へ。

今岡徹二=今回は鎖骨骨折明け。手術をしたし、ぶっつけ本番の地元記念。3ヶ月近い休養明けだし、走ってみないと。3番手になるけど石原君との連係は初めて。

才迫開=太田竜馬君は強いし3番手を固める。S級の点数はボーダーより少し上ぐらい。それは、来る前にも調べてきました。点数を落とせないし、上げておかないと。

竹内翼=フレームを変えてから良いですね。少し重たいけど、踏んでからは流れる。先行にも捲りにも合っている自転車です。僕の負けパターンは、出渋り、後方に置かれる事。気持ちで負けてしまうので、そこは気を付けたい。

池田良=優勝を狙える選手ではないし、松浦君や大川さんをサポートする立場。だから気負いはないですよ。西田君もこれからの選手だし、どんどん強くなっていきますよ。

西田優大=向日町、京王閣に続いて3度目の記念。まだ9車には慣れていないけど、積極的な気持ちで。今は玉野バンクに入り練習をやっている。バンクの特徴は分かっているので、タイミング良く仕掛けたい。

大川龍二=ばたやん(河端朋之)がいてくれ良かった。地元記念ぐらい馬は欲しいですから。玉野は3場所前に走り特選3着、準優勝3着、最終日の特選が3着だった。昨年の記念は一次予選で1着だったけど体調を崩して、そのまま欠場。今年は最終日の決勝まで走りたいですね。

松浦悠士=グランプリ出場に関しては終わった事だし、しょうがいない。また、ファンの前にS班として戻ってくるだけ。グランプリに乗れないと言っても、代謝になる訳ではないので。S1でもS班でも目指すところは一緒。来月は斡旋が停まるので、2月からリスタートです。

◆ホーム・岡山所属選手インタビュー!

山根将太=地元G3で一番成績が良いのは2年前の玉野記念。その時は松浦さんと柏野さんが後ろで決勝進出。脇本さんに捲られたけど松浦さんが準優勝だった。その後も初日は1着か2着。広島記念だし変なプレッシャーはないけど、ホームバンクなので。

黒田淳=今回は予備だった。正規に繰り上がりたいと思っていたけど、半分、諦めていた。そうしたら、前検日に急遽欠場者が出て。走る準備はやっていたし竹内翼君の番手があるのは有り難い。

戸田洋平=最初は竹内君の番手だったけど、メンバー変更で、3番手になった。まあ、黒田君の方が点数があるので仕方ないね。今年は1度も落車がなかった。それが安定して走れた要因。ピスト6も走っているけど、そっちの賞金は競輪の4分の1ぐらいかな。

石丸寛之=あくまでも広島記念だし、広島所属の選手が頑張ってもらえれば。西田優大君の3番手回りだけど、彼の住んでいるところは岡山と広島の中間ぐらいだからね。玉野バンクに入っているのも見るけど、一緒にもがいても付いて行けないので(笑)。練習の時はストップウォッチ要員です。

河端朋之=寒くなり、持病の腰痛は少し気になる様になってきた。痛くて走れない状態ではないけど、違和感はある。前回の小松島決勝は同期近藤保さんが強かった。玉野は今年の5月に走り、特選7着、準決3着、最終日が2着。その時よりは良いと思うので。