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INTERVIEW前検インタビュー

2024.07.23

7月25日・ヴィクトワール広島杯・F1・広島市主催

◆今節のレース展望!

 シリーズリーダーは“タイトルに最も近い男”と呼ばれた山田英明だ。オールラウンダーとして、自力のレースは減ったが、F1なら力勝負で勝てる。来月の平塚オールスターに向けて弾みをつけたい。近況の成績を見ると、直前の松戸サマーナイト(GⅡ)は2着、7着、6着。小回りバンクに泣かされた印象もあり、状態は悪くなかった。2場所前の小松島記念は決勝進出、高松宮記念杯(G1)も負け戦だったが1勝を挙げている。初日特選を見ると、大坪功一と阪本和也を連れて自分で戦うレース。相手は地元片岡迪之を先導の中四国ライン。片岡迪之の後ろは徳島トリオで点数順に並べば、久米良、湊聖二、山形一気の折り合い。どうあれ、片岡迪之との2分戦なら、小細工せずに力勝負だろう。

 予選は名前のあるメンバーが揃った。太田竜馬は、このままでは終われないし、バンクレコードの保持者。ちょっとしたキッカケで急に覚醒するだろう。

 渡辺雄太は、怪我をしてからサッパリの状況だが、G1でも活躍していた選手。超久々のF1だし、7車なら力の違うところを照明したい。

 他にもタイトルホルダーの武田豊樹と伏見俊昭の名前もある。テクニックと名前で勝てないのが競輪だが、存在感は抜群だ。

 マーカーして名前を売っている佐々木龍もミニスランプ状態だが、誰もが通る道だ。

 A級戦は、曽我圭佑の機動力がリード。この2場所は優勝と準優勝で絶好調と言える。番手を回る宮崎大空もS級では苦戦したが、A級では脚色が違う。同じくS級下がりの柿本大貴も前回の地元立川で優勝。連係する巧者・浦川尊明の動きも戻っている。予選では、佐伯辰哉、須藤誠、高井流星に注目したい。

◆S級特選インタビュー!

湊  聖二…長い話し合いとか全くないですよ。徳島3人で集まって「お願いしまーす」でほぼ決まり(笑)。よっぽどこのことがない限り僕らの並びは点数順なので、この中で一番ある良が番手。自分が3番手。山形が4番手です。

山田 英明…福井記念の庸平は強かったですね。普段は兄と弟だけど、選手としてはライバル。現時点での評価はアイツの方が上だと思うし、背中を追いかけて頑張っていきたい。もう41歳だけど、まだまだあがきますよ(笑)。自力。

片岡 迪之…徳島の3人にはいつもお世話になっている。ライン全員に勝負権のある走りを心掛けたい。自力。

大坪 功一…最近はデイゲームばかりで、体力の消耗が半端ないね。日中の暑い時間帯はバンクがすごく重いし、踏んでてめりこむ感じもある。ヒデにお任せ。

山形 一気…前回の岐阜は3日間運だけ。前検前日に欠場があって特選スタートに繰り上がり。準決も自分のレースのあとに失格があったりして3着1人(が決勝)の狭き門をクリア。決勝も前が番手捲りだったし恵まれました。中四国の4番手です。

阪本 和也…地元のミッドG3は毎日感じよく走れました。状態的には変わらず同じくらいだと思います。山田さんと大坪さんの後ろで九州ラインを固めたい。

久米  良…練習は違和感なくやれたけど、練習と競走は全然違うし、まずは1本走ってみてからですね。回れるみたいなので片岡さんの番手です。

◆A級特選インタビュー!

柿本 大貴…前回の地元戦は番手のレースで優勝したけど、自分はまだまだ自力選手。こういう時は構えず動くし、周りの選手にもまだ自力だぞってところをアピールしたい。自力。

吉本 哲郎…宇都宮の開催前にギックリ腰になってしまったけど、走る分には大丈夫そう。世連がいるなら全て任せます。

曽我 圭佑…決勝の数字を見てください! 準決でもよく飛ぶし、安定感はまるでないけど、決勝に乗ったらほぼ全て確定板。優勝もかなり多いし、自分には謎の勝負強さがあるみたい(笑)。宮崎君の前で自力。

宮崎 大空…直前の伊東はめちゃくちゃ自転車が進みました。今は午前も午後も競輪場に入って毎日猛練習。周りからは熊本バンクの主と呼ばれるくらいで、競輪と真剣に向き合っています。A級では負けられない気持ちも強い。曽我さん。

宗崎 世連…後ろは吉本さんですね。了解しました。自力でしっかり仕掛けます。

池田 浩士…曽我君-宮崎君で並ぶだろうし自分はもちろん3番手。九州ラインを固めて直線勝負です。

浦川 尊明…涼しい青森からの玉野だから、暑さが厳しく感じるね。青森はすごく快適で、エアコンなしでも大丈夫な日もあった。こう見えて自分は暑さに弱いし、そこだけちょっと心配。柿沢君。

◆地元玉野&広島選手インタビュー

石田 洋秀…1着2着はなかなか取れないけど、前よりはだいぶ良くなってきましたね。在本君との連係はあまり記憶にない。とにかく自分は付いていくだけです。

在本 直樹…前期のチャレンジ生活は飛べない(負けられない)プレッシャーがあって精神的にキツかった。1・2班戦に戻ってきて最初の京王閣はまずまずだったけど、そのあとの小松島は飛び散らかしたので、今回こその気持ちで頑張りたい。体調や調子は特に問題ないですよ。

佐伯 辰哉…本当に良かった頃と比べたらまだまだですけど、それでも、一時期よりはだいぶマシですね。上向いてきた理由は街道練習を増やしたことかな。広島のバンクが使えなくなってからはワットバイク中心にやっていたんですけど、4月の終わりくらいから街道に行って距離を乗るようにしたら、調子がぐんぐん上がってきました。

小林  健…玉野の開催指導員を9年やっていたから、地元を走るのは10年振りくらい。リニューアルしてから走るのはもちろん初めてだし、宿舎になっているHOTEL10に3日間泊まるのも今回が初めて。久々の地元戦で目標まで用意してもらったし頑張るしかないですね。

近藤 修康…今回は地元選手がめちゃくちゃ多い。最初はA級S級含めて8人だったのに、追加で5人も入って13人になった(笑)。目標にする松下君とは前に高松で連係したから今回で2回目。僕自身の調子はずっと変わらないし、番手でしっかりサポートしたい。

松下 綾馬…自分はずっと長距離の選手でロードをやっていたので、長く踏むのは得意だけど、トップスピードやダッシュが全然ない。そこが今の課題ですね。最近は逃げても3着4着ばかりで決まり手がなかなか付かないので、今回はしっかりバック線を取って1着2着の勝負ができるように。

榊原  洋…高井君とは今年の2月にここで連係していて、高井君が1着失格、代わりに僕が繰り上がり1着というのがあった。あれはちょっと複雑な思い出(苦笑)。その分も高井君には今回ここでリベンジしてほしいね。強いのは知っているので付いていくだけです。

高井 流星…嫁さんに「色を入れた方が気合入るんじゃない!?」と言われたので髪の毛の色を変えてきました。やったのは2、3日前。色は僕が決めて、あとは全部嫁さん任せ。岐阜終わり中4日で疲れは少しあるけど、昨日も一昨日もバンクに入って練習はしっかりやってきました。

吉本 哲郎…今回はヴィクトワール広島杯。ヴィクトワールというのは僕が所属するロードチームの名前だし、その冠が付く開催なら最低でも決勝には乗らないと…って思っています。点数を取れなくて今年はまるまる1年A級だけど、やっぱりA級の方が走りやすいですね。S級だと100点の選手は110点の選手に何回やっても敵わないけど、A級なら85点の選手が95点の選手を倒すことなんてしょっちゅうある。そこが面白いところだよね。

畝木  聖…今期に入って7着と1着しか取っていないけど、自分的にはずっと感じよく走れています。どこかおかしいなって部分も全くないです。最近はコメントに必ず自在も付けているし、初日のレースも自力自在でお願いします。

片山 智晴…トップスピードがないから脚が全然溜まらない。狭いコースを突っ込むようなタイプでもないので、リカバリー力というのも課題ですね。畝木君とは直前の岐阜でも2回連係していて、2日目の敗者戦では捲りに千切れている。あの残像が今でも頭にこびりついているので、今度は離れないように集中してマーク。

月森 亮輔…直は同期でめちゃくちゃ仲がいい。前後はいつも、その時、その時という感じで、今回は僕が前でやることになりました。前回の岐阜は自転車を変えて良くなかったので、今回はいつものやつに戻して走ります。

山本  直…競輪人生で初めてギックリ腰をやりました。奈良記念のあたりから調子はすごく良かったんですけど、練習しすぎて小松島のあとにいきなり発症。みんなが寝たきりで動けないと言っていた意味が初めて分かりました。医者にも「安静にしてください」と言われたけど、全く動けないし、安静にするしかないよって(苦笑)。一応、痛みは1週間くらいでおさまって、練習は10日くらいできました。まずは走ってみてですね。

岡崎 景介…後ろはどうなるんでしょう。どっちみち僕は自力で頑張ります。

黒田  淳…6月の函館記念が終わって腰痛が出て、それからずっと悪かったんですけど、前回の佐世保ミッドは自分の中でまずまずの手応えを感じました。今期のスタートダッシュに失敗した分もこれから徐々に上げていきたい。太田君との連係は1年振りくらいだと思います。

昼田 達哉…落車でしばらく休んでいたので、体の調子がなかなか戻らない。練習は一応2週間くらいできたんですけど、本調子とは言えないですね。自信も全くないです。

片岡 迪之…前回の豊橋は試したことが裏目に出た。主に体の使い方とか。終わってここまではセッティングをいじりながらしっかり練習してきたし、その成果をここで出せればと思っています。