
INTERVIEW前検インタビュー
2023.07.29
7月31日 ディリースポーツ杯&本田晴美杯(F1ナイター・ガールズ競輪)
◆今節のレース展望

G1覇者で、今年はS班の赤パン復活が見えてきた清水裕友。本当に良かったのは平塚ダービーの準優勝ぐらいだが、持っている男なのは間違いない。直前の福井記念は未勝利だが、決勝進出。連日、仕掛けていたし、本人の表情も明るかった。今節はメンバー的に3日間、自力勝負になりそうで、快速捲りを披露する。初日特選で連係するのは地元の河端朋之。お世辞にもヨコの動きは得意でないが、誰もが知る世界の男。世界選手権の銀メダルはダテではないし、本業の競輪でもトップを目指したい。清水裕友が駆けるより、捲りの方が本人的には楽だろう。この3番手を固めるのが中国同士の池田良。煩い事を言わない選手だし、黙って3番手を追走する。
勝ち上がりのメンバー次第では中国勢と連係する小川真太郎だが、初日は割り切って別線勝負。この後ろは吉本卓仁が名乗りを上げた。吉本卓仁は、売り出し中の後藤大輝を使えるし、優勝も一考される。他に九州は阿部将大、立部楓真も優出想定メンバーのひとりで、九州旋風が吹き荒れる予感も。
東日本は近藤保と大槻寛徳が、特選シードだが、足場が不在。気持ちは、すでに準決に行っているかも。近藤保は同県染谷幸喜、大槻寛徳は根本哲吏の勝ち上がりを願いたい。
地元は石丸寛之に期待したい。今節は師匠・本田晴美の冠レース。いつになく気持ちが入っていた様子。
ガールズ競輪は小林莉子の自在戦が抜けている。直前の高松ミッドで完全優勝し、函館サマーナイトでも7着だったが優出した。バンクとの相性は良くなく、まだ優勝はないが、気にする事はないだろう。もう一人のエース格が先行職人の奧井迪。強力な同型不在で、小林莉子との直接対決までは無傷で勝ち上がる。
A級はS級下がりの猪狩祐樹や日野博幸、あるいは自力で安定感のある鶴良生が優勝候補。初日特選は鶴良生に同県の八尋英輔。猪狩祐樹には東のラインで長井妙樹と須藤直道が連係策。日野博幸には四国で近藤誠二がマーク策。あとは、チャレンジ上がりの若手がどこまで活躍するかだ。
◆S級特選インタビュー

1近藤 保
佐世保の落車で肋骨を折ってしまったんですが、復帰して2場所走って、少しずつ上向いてきている感じがします。ここは回れる位置もないし単騎で。
2清水 裕友
福井記念の決勝は行かなきゃダメと思って行ったんですけど、もうちょっとやりようがあったような気がします。今回はオールスターに繋がる走りをしたい。僕が前で自力。
3吉本 卓仁
真太郎君が自分でやるなら後ろに付かせてもらおうかな。前に番手を回れる番組でオファーを断ったことがあるんですが、その時はまだ僕も自力だったし、後ろに大竹慎吾さんもいたので…。付く以上はあれこれ言わずに全面信頼です。
4大槻 寛徳
点数が落ちてくると番組も悪くなるし展開も向かなくなる。ほんと全てが悪循環。今年出られるGⅠは11月の競輪祭だけで、オールスターと親王牌は走れない。感じはだいぶ戻っているので、そろそろ悪い流れを変えたい。単騎で。
5河端 朋之
裕友が「前でいいですか?」と聞いてきたので、それならどうぞと後ろになりました。けっこうすんなりでしたね。3年前の小松島記念で自分-裕友-松浦(悠士)というのはあったけど、僕が後ろを回るのは今回が初めてです。
6小川真太郎
感覚的には普通くらい。いや、悪くなくなってきた、と言う方が正しいかも。裕友と一緒のときはいつも連係していたので、今回みたいな別線ガチンコ勝負は初めて。胸を借りるつもりで頑張ります。
7池田 良
ずっと良くない、良くないと思いながら走っていたんですけど、前回の伊東はそこそこ走れました。今回も同じくらいの感覚ならいいんですが…。中国結束で清水君-河端君の3番手。
◆A級特選インタビュー

1猪狩 祐樹
A級に落ちてからは人の後ろばかり。練習ではバリバリの自力なので、そのへんの使い分けが難しいです。ここは自分で動くメンバー構成なので、行けるところからしっかり行きたい。
2八尋 英輔
鶴君とは直前の武雄も一緒で、準決ツースリー。先行してくれたけど抜けませんでした。ここも全て任せてマークします。
3近藤 誠二
前々回の小田原から自転車を変えて、レースごとに部品を変えたりいろいろいじっているところ。今回はそこまで手を加えず微調整くらいの予定です。日野君。
4長井 妙樹
自力選手でも自在選手でもないです。もう何年もバック線を取っていないし、自分の中では完全に追い込み選手。ここは猪狩さんに行けるみたいだし喜んでマーク。連係はS級時代に小田原記念で1度あります。
5日野 博幸
腰痛が出て1本休んだけど、ここまでの間にしっかり練習できたし、それなりに走れると思います。自力。
6須藤 直道
特選に乗れると思わなかったし超ラッキー。猪狩君は一発屋のイメージだし、福岡両者の後ろも考えたけど、競輪は今日だけじゃないので東日本の3番手で大人しくしています。
7鶴 良生
ちょっと前にウエイト練習を取り入れたら体がバッキバキ。それが前々回の小田原の散々な成績です。一度悪かったからといってウエイトをやめるつもりはないし、しばらくはバキバキのまま頑張ります(笑)。自力。
◆地元選手インタビュー
日浅保幸

大瀬戸君が「前でやってもいいですよ?」と言ってくれたんですけど、今までずっと僕が前でやっていたのに、地元だからって後ろを回るのは不自然。大瀬戸君の気持ちはありがたいけど、いつも通り自分が前で頑張ってみます。
小川巧

57期の現役選手は自分を含めて12人。2つ上の遠沢健二さんがチャレンジを走っているし、明日は我が身という感じでビクビクしている(苦笑)。ちなみに同期で一番点数を持っているのは愛知の清水広幸さん。自分は2番目だと思う。ここは初連係の中野君を信頼してマーク。
内藤敦

岡山の支部長になって10年くらい経ちますけど、いまだに寝不足の日もあるし、大変なことが多いです(苦笑)。地元は調子うんぬんじゃなくて気合が全て。内容は関係なく結果を出せばいいと思っている。山崎君。
山本貴章

6月に走った地元戦は追加だったし、その前は予備で途中からの参加。今回みたいに正規で走るのはかなり久しぶり。山崎君と内藤君の後ろで追走に専念します。
石丸寛之

今回は師匠の本田晴美杯。師匠リスペクトの自分としては1つだけ良いネタがあって、ちょっと前から師匠の昔使っていたハンドルにしたら、調子がぐーんと良くなりました。目標にする俊太郎君とは6月にここでワンツーを決めているし全面信頼のマークです。
藤原俊太郎

成績の通りで調子はいいですね。練習でキツいメニューをやるようにしたら、レースが楽に感じるようになりました。後ろが石丸さんでラインも長くなったし、変に構えず思い切り行きたい。
河端朋之

地元と言ってもいつも通りですよ。特別なことは何もしていません。練習で無理しなければ腰が爆発することもないし、そこは様子見を見ながらうまくやっています。裕友君が前でやると言うので番手を回る。