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INTERVIEW前検インタビュー

2024.01.08

1月10日オッズパーク杯(F2ミッドナイト・ガールズ競輪)

◆今節のレース展望!

初日特選の想定メンバーはベテランの自力選手・中村一将に中部近畿で柴崎俊光。南関ラインは売り出し中の斉藤雄行にマーカーの鈴木良太。自在性ある前川大輔には、北日本で佐藤雅彦で、共にS級下がりの選手。そして、今村麟太郎は地区的に単騎で自在戦。本命は103点持ってA級に落ちてきた柴崎俊光。前期のS級では京王閣G3で決勝進出。A級の流れに乗れるかが問題となるが、差し脚はシャープ。目標不在のケースならショート捲りも考えて今節に挑む。

 斉藤雄行は前回の松戸で完全優勝。先行マニアであり、先を見据えて仕掛けている。今の勢いなら連続優勝も可能。番手の鈴木良太も、前回の宇都宮では準優勝と好発進。

 前川大輔は展開待ちになりそうで、最低でも中団は確保したい。番手の佐藤雅彦はS級では苦戦したが、A級なら、そこそこの脚を見せる。

 捲り鋭い今村麟太郎も侮れない。番手勝負で売っている同県後輩の都築巧が勝ち上がってくれば連係する。前後は普通に今村に都築の並びだろう。

 予選スタートだが、九州の勝部貴博も特選組と互角の勝負を演じそう。地元は矢部駿人、近藤修康、高橋清太郎、山本貴章が参戦するが予選はクリアしたい。

 ガールズ競輪は追加参戦の山原さくらがV筆頭。正月開催の地元高知を完全優勝して、絶好調だ。当地での成績も良く優勝を量産している。しかも小林優香や、児玉碧衣相手で、中身も濃い。近況バック回数も多く、捲りが基本だが、緩めばロングスパートもありそう。次位はアイドルレーサーの山口伊吹に期待。勝負根性もあり、強気に好位を確保して、余裕があれば自力も出す。ド先行スタイルを貫いているのは東京の姉妹レーサーの石井貴子。山原さくらと別のレースなら逃げ切りも十分。安定感なら高橋梨香で3場所前の川崎で完全優勝。1期生の功労者の中村由香里は3連単要員だ。

◆初日特選インタビュー

柴崎俊光

中部近畿ラインで中村さんへ。S級の時から連係していて、世話になっています。2009年に一度だけ、A級に落ちているけど、A級がどんなレース形態か分からない。もう15年前になりますから。今期は失格が2回あり、A級に落ちてしまった。前期は京王閣G3で決勝に乗ったけど、年末の玉野で落車。しかも、その後、体調不良。それで、立川グランプリシリーズは、全く伸びなかった。1着か2着の展開が3着でしたから。

中村一将

自力。前回の大垣は3日間、最終バックを取った。だけど、決勝は後輩が行ってくれ、番手捲りでの優勝。有り難いですね。来期はS級に復帰予定。行くべきところで、しっかり仕掛けたい。

佐藤雅彦

北日本ラインで前川君へ。連係するのは初めて。勝ち星には結びつかなかったけど、前期のS級の最後は、それなりに頑張れたと思う。好きに走ってもらうだけ。

鈴木良太

南関ラインで斉藤君へ。当然、初めてだけど、目茶苦茶強いイメージがある。正月の宇都宮は準優勝だったけど、年末年始と、体調はあまり良くなかった。

前川大輔

自力、自在に何でも。S級では力不足で何もやれなかった。今度、S級に戻った時は、もう少し爪痕を残したい。

斉藤雄行

自力。前回の松戸の優勝は2度目で、完全優勝は初めてだった。しかも、逃げ切りなので、かなり自信になりました。来期は初のS級だと思うので、2期連続して、点数は取りたい。2車でもしっかりと。今村麟太郎

単騎で自力。来期はS級に戻れると思う。単騎の成績は良いので、一発狙いたいですね。今は練習仲間の先輩や後輩に恵まれている。  

◆地元選手チェック

近藤修康

自分より年上の増成富夫さんが、玉野ミッドの決勝で若手相手に先行したり…。小川巧さんも松戸ミッドの決勝に乗っていた。谷尾さんも61歳になっても意気盛ん。先輩達が頑張っているし、自分も負けられないですよ。矢部君とは初めてだし、狙われる可能性もあるけど、しっかり番手の仕事をしたい。

矢部駿人

元旦だけ1日休んで、その後はハードに練習をやっていた。油断しなければ、逃げ切れるメンバー。北日本が付けてくれ4車になり、相手が自在の山口龍也さんなので。来期は初のA級1班。あと半年で競走得点を5点上げて、常に特選シードの選手になりたいですね。

山本貴章

今回は横突起を骨折しての復帰戦。三ヶ月ぶりの実戦だし、走ってみないと。和泉尚吾君はダッシュタイプだし、踏み出しで離れない様に。

高橋清太郎

前検日に欠場者が出て、想定メンバーが変わったみたいですね。日浅保幸さんのところに善利さんが入っていたと聞きました。本当は、勝部貴博君、小竹洋平君の後ろの番組だけど、逆に敵になりました。日浅さんには2場所前の豊橋の2日目に、ぶっカマシてもらっている。それで2着に入れたし、勝つ走りをやってもらえれば。

日浅保幸

今回は予備。補充で走るのは頭にあったけど、まさか正選手に繰り上がるとは…。だから、朝から、バンクでもがいていました。慌てて家に戻り、走る準備をやっていた。年末は走りすぎて、点数も5点落とした。補充や誘導もあったし、疲れすぎました。

◆内藤敦選手会支部長と戸伏康夫副支部長に聞く

人格者で、常にファンの事、岡山支部の事、玉野競輪場の事、競輪界全体を考えている内藤敦支部長は「正月から未曾有の災害があった。競輪界としても、被災者の方達をケアする体制を作っていきたい。それが募金活動だったり、走る姿で勇気とかも与えられたら良いと思っている。岡山支部も盛り上がっており、太田海也はパリ五輪を目指している。取鳥雄吾も、大宮記念で3勝して、一皮むける1年になると思う。S級トップのベテラン岩津裕介や柏野智典も、G1でも結果を出せる。広島記念、防府記念と代替の開催があったけど、3月には、本チャンの玉野記念がある。そこに向けて選手会も、施行者さんと一緒に盛り上げようと考えている。僕自身も選手なので、ひとりの選手として活躍したい気持ちは当然ありますよ」。副支部長の戸伏康夫選手に振ると「右に同じ」と高笑い。呼吸もぴったりの2人であるし、当分、岡山支部は安泰だろう。