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INTERVIEW前検インタビュー

2024.02.22

2月29日玉野記念

◆今節のレース展望!

 松浦悠士はKEIRINグランプリ2023の覇者で昨年一番稼いだ男。清水裕友との前後や地元勢との折り合いは微妙だが、これまでの実績からもシリーズリーダーと考えるのが自然だ。松浦の盟友でゴールデンコンビの清水も今年はスタートダッシュに成功して、一発目の大宮記念でいきなり優勝、続く川崎記念も決勝2着に入っている。当地は昨年11月に行われた防府記念(代替開催)で完全優勝しており、その時を思い出してのびのび走る。

 地元の岡山からも力のある選手がズラリと揃い、スピード自慢の取鳥雄吾を岩津裕介、柏野智典の両司令塔がしっかりサポート。1班からは他にも捲りの隅田洋介、復調急な山根将太が出場する。中でも一番の注目は長い間特攻隊長として頑張ってきた取鳥で、本人的にも「今回こそ!」の気持ちでいるだろう。最近のデキなら自分の力でも優勝の可能性は十分あるが、決勝に乗って松浦や清水と一緒になれば、いつもとは逆のスペシャルな並びもなくはない!?

独走ムードの「中国軍団」に待ったをかけるのは関東勢か。先導役となる眞杉匠は練習中の落車で1月をまるまる棒に振ったが、ここまでの間には立て直してくる。またS班から陥落した平原康多もこのままでは終われないはずで、目の前のレースを1つ1つ丁寧に走っていく。平原の後継者と言われる森田優弥も今年は勝負の年になるし、若手の吉田有希も強気なレースで存在感をアピールする。

 単騎でも、ラインがあっても、山口拳矢のシャープな捲りは常に魅力。大事にいきすぎて届かずというレースも多いが、きちんと仕掛けられた時はほぼほぼ確定板に上がっている。近畿地区では村上博幸の「名前」が光っており、気心知れた山田久徳や福永大智に任せてチャンスを待つ。もちろん、中部近畿のくくりで山口とラインを組むこともあるだろう。

 脚力だけなら北津留翼が今回のメンバーで一番かもしれない。人気を背負って簡単に飛ぶのもよく見るが、苦しい位置からとんでもない勢いで捲ってしまう「爆発力」は北津留にしかないもので、SSの格上選手をまとめてやっつける場面には警戒したい。

◆S級特選インタビュー

松浦悠士

雄吾と裕友が別になったので、僕は裕友の番手へ。高松記念は着ほど良くなかったし、それが決勝に出た。やはり、自力を出すと、まだまだです。今回も、しっかりトレーニングをやり、新しい事をやり始めた。それがウェイトトレだし、1年半ぐらいの長いスパンで考えている。今回は尻上がりに良くなれば。

真杉 匠

自力。練習中の落車骨折で復帰2場所目。前回の全日本選抜より、体は良くなっている。今回は森田優弥君達と前橋ドームで4泊5日の合宿。かなりハードに練習をやってきたし、今迄で一番苦しかったぐらいです。 

山口拳矢

自力。戦える状態ではないので高松記念は欠場。まだ万全とは言えないけど、後半に向けて脚を戻していかないと。博幸さんに迷惑を掛けない様に走りたい。

村上博幸

中部近畿で拳矢君の番手へ。奈良記念は近畿のメンバーが多かったけど、ちょっと偏っていますね。もちろん、選手は与えられたメンバーで走るものだけど、F1でも、それがありますね。

清水裕友

雄吾と話して、自力になった。全日本選抜にしても勝ち上がれるイメージはなかったけど、決勝に乗り、準優勝だったので。自分でも、なんで良いのか分からない。全日本選抜が終わり、胃腸炎で体調を崩した。一旦、練習を休み、また再開したけど、直前の感じだと大丈夫そう。 

取鳥雄吾

自力。直前の練習では、裕友が仕上がっていたし、かなり脚負けをしていた。もちろん、基本的な脚力差があるから悲観はしていない。今回はオール3着で決勝に乗れれば良いと思っているし、それまでは力の出し惜しみをしない様にしたい。当面の目標は地元記念の優勝だけど、まずは決勝に乗ってから。裕友と一緒になれば、前後は、そこで考えたい。 

北津留 翼

自力。高松記念が終わってからも普通にトレーニング。娘も養成所に合格したので、自分も頑張らないと。もろさがあるのが欠点だし、その辺りも是正していきたい。 

隅田洋介

並びに関しては先生(松浦悠士) が来てからですね。初日特選だから、別になると思うけど、そこは3人に決めてもらう。全日本選抜が終わってからは栃木に行き、また真杉君と一緒に練習をやっていた。地元記念の決勝進出は、まだないですよ。

平原康多

真杉君の番手へ。腰のヘルニアさえなければ、普通に走れる状態。こればかりは…。前回の前橋でフレームもセッティングも出たので、それは大きい。関東の記念みたいなメンバーだし、今回、関東は厚味がありますね。 

◆地元選手チェック!

友定祐己

若い頃からそうだけど、特別競輪に行ってもピリピリしていなかった。それは地元記念も一緒。性格的なものもあるのかな。今回は予備からの繰り上がりだし、なおさら、緊張もしていない。佐伯君とは何度かあるし良いレースをやってもらえれば。

佐伯亮輔

地元記念は2度目で、前回は誘導の早期追い抜きで失格だった。それで斡旋も停まったし、自分の不注意で迷惑をかけた。今回は、その分も頑張りたい。点数もないし、コツコツやりながら。

柏野智典

高松記念の怪我自体は大した事がなかったけど、足を少しひねった。それで、3日か4日ぐらい前までは、綺麗にペダリングが出来なかった。昨日、今日の状態だと問題なく走れそう。弟子の片山君と一緒だし、それは嬉しいね。弟子と一緒に走るのは晝田宗一郎君以来。自分は師匠の本田晴美さんとも一緒に走る事は出来なかったので。

片山智晴

今回が初のS級だから師匠と一緒に走るのは初めて。感慨深いものがありますね。師匠は忙しいから今は弟子の育成は自分が頼まれている。強い孫弟子を育てるのが師匠への恩返しです。

晝田宗一郎

簡単に勝てるとは思っていないし、そんなに甘くはない。地元記念の大ヒットはないけど、後ろが岩津さんなのは心強い。出渋らずに、しっかり仕掛けたい。

岩津裕介

小倉競輪祭の落車は酷かったし、痛みに苦しんだ時期もあったけど、今は何のストレスもなく走れる。優勝うんぬんは別として、まずは決勝に乗らないと。仕上げてきた感触はあります。

山根将太

地元記念は3度目で、最初は決勝進出。前回は二次予選で失敗したし、今回はそれ以上の成績を目指したい。もっとガツガツやった方が良いとは言われますね。

取鳥雄吾

タイトルを口にする選手ではないし、まずは地元記念を獲るのが目標となっている。決勝は別として、それまでは、しっかり自力で勝ち上がりたい。その上で、裕友と連係できれば良いですね。

隅田洋介

四日市は大事をとって欠場しただけ。引き続き、状態は良いと思うし、雄吾次第では頭も狙えそう。今回は人の後ろになると思うけど、自力でも勝てるぐらい仕上げてきた。