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INTERVIEW前検インタビュー

2023.11.07

11月11日なぜTIPSTARなのか杯(FⅡ・ミッドナイト)

◆防府記念in玉野 決勝のレース後のコメント

優勝・清水裕友

防府記念6連覇を完全優勝で達成した清水裕友

 レースは清水がスタートを決めて、犬伏湧也取鳥雄吾-清水-松浦悠士の中四国4車が前受け。赤板で高久保雄介村上博幸が上昇するも、突っ張られる。高久保は外併走で必死に抵抗するが、アクセル全開で踏む犬伏に屈する。最終バックで取鳥が番手捲りに出ると、その上を古性優作が猛スピードで捲り上げる。2度、清水が牽制しブロックし、最後は取鳥を交わして優勝。

 前人未到の6連覇。前検日には「6連覇したい。いや、します」と宣言し、中四国の結束力を見せつけた。大一番、清水はレース前の心境をこうふり返る。

「チャンスがある位置。みんながそれぞれの仕事をして、ゴール前勝負できるようにという気持ちでした。とにかく連係を外さないように、まずは追走に専念という一心でしたね。基本は作戦通りだったけど、高久保さんの抵抗がすごくて。そこで消耗してキツかったし、前の二人が強すぎて追走一杯みたいな感じ。バックでは古性さんのスピードもかなり良くて、ちょっと当たって止まってくれたらと。なかなか内に戻れず、松浦さんに仕事をさせてしまって申し訳なかったです」

取鳥雄吾(2着)=一瞬、犬伏君に併されそうになったので、青ざめた(笑)。あれだけ掛かっていれば、ヨコの苦手の僕でも、外をどかせる。同級生の裕友が地元記念を獲ってくれ良かった。多少、悔しいけどね。

松浦悠士(3着)=僕が、あの位置でなければ、技術的に3人で決められなかったと思う。この4人で走っても簡単には勝てない。それだけ高久保さんや、古性君が強いと言うこと。

古性優作(4着)=どっちみち、2段駆けになると思ったから、本当は鐘の4角から行きたかった。だけど、外に高久保さんがいて、スピードに乗らなかった。みんなが力を出し切る良いレースだった? うん、どうだったんでしょうね(苦笑)。

稲川翔(5着)=犬伏君の掛かりが凄かったですね。今日は古性君に任せていたので。

中本匠栄(6着)=コースもなかったし、ハウスもあった。準決、弟弟子の頑張りもあったし、決勝に乗れただけでも。

村上博幸(7着)=高久保君と心中の気持ちだった。中四国が突っ張りで想定内の展開でしたね。みんな強いから、リカバリーも出来なかった。

犬伏湧也(8着)=まだ、自分も狙える立場ではないと思うので。裕友さんの地元記念6連覇に貢献できて良かった。

高久保雄介(9着)=車番的に、こうなると思った。犬伏君と力勝負をやれたし、少し自信になる4日間だった。

◆今節のレース展望

 競走得点トップは前期S級で自在選手の藤田大輔。南関の目標が不在で、出澤拓也を連れて自分でやるか、東のラインで佐々木吉徳を目標にする。コンスタントに優出しているが、7月の小田原から優勝は遠ざかっている。悪い意味でA級に馴染んでおり、もう一度、自分を見つめ直す時期だろう。来期もA級だし、今期は、きちんとS級の点数を確保したい。佐々木吉徳はダイナミックな走りで淡泊だが、9月開催の地元青森で優勝している。出澤拓也は、仕事が出来るし、前走の青森で準優勝と、展開が噛み合えば優勝も可能だ。

 地元のエース格は米嶋恵介。来期はS級だし、楽しみな逸材。地元戦は強く、5月開催ではピンピンで勝ち上がり準優勝だった。捲りにウエイトを置いているが、地元バンクだし、仕掛け場所は熟知している。番手は地元同士の土井勲だが予選スタート。中四国で点数を持っているのは坂田章だが、初日特選に乗れるか微妙な点数だ。

 後輩の戸邊㮈希が頑張れば山信田学の差し場もある。森田優弥を筆頭に弟子も多く、埼玉の名伯楽になりつつある。S級はリハビリの場で、A級が自分の持ち場との言葉も面白かった。

 九州は混戦になった時の、川又裕樹が穴で狙い目だ。タテに切れるし、好位があれば突っ込んでくる。

 チャレンジは123期生の争い。久留米記念で行われた、ルーキーの企画レースで優勝した佐藤壮史がV筆頭。特別昇班できないでいるが、パワーはかなりある。次の評価が地元の龍野琳太郎だが、佐藤壮史とは、脚力差が大きい。ベテランでは自力兼備の石黒健が乗れている。

◆初日特選インタビュー

藤田 大輔

 A級もみんな強い。競輪力や経験値だけでは勝てないし、もっとタテ脚を磨かなきゃダメだなと感じています。出沢君と山信田さんからOKをもらったので初日特選は佐々木君。連係するのは今回が初めてです。

出沢 拓也

 佐々木さんは明治大学の先輩。自分が1年生の時の4年生でした。点数的にも藤田さんが番手に行くだろうし自分は3番手です。

米嶋 恵介

 色んな人から意外だねと言われるんですけど、1・2班戦に上がってまだ優勝したことがないんです。決勝2着は8回くらいあるんですが…。今期の目標はしっかりS級の点数を取ること。前期は取れているので2期続けて取れるようにしたい。自力。

佐々木吉徳

 成績だけ見ればまとまっているけど、状態的にはそこまで良くない。なんかしっくりこないんですよね。地元の米嶋君とはたぶん初対戦。器用な走りをするなぁというイメージがあります。自力。 

坂田  章

 8月の高知で伊藤大彦さんにセッティングをいじってもらって、そこからだいぶ上向いてきた。トンネルを抜けて、外の明かりが見え出した感じです。米嶋君。

八尋 翔平

 久々の特選スタートなので頑張りたいですね。米嶋君-坂田さんの3番手でチャンスを待ちます。

山信田 学

 弟子は全部で何人だろう。今デビューしている子なら6人だけど、養成所にいる子や受験を控えている子も入れれば10人くらいになるのかな。中でも養成所にいる森田一郎はゴールデンキャップも穫っているしかなり強い。練習でも森田優弥や山口多聞と互角のレベルですよ。ここは東でまとまって4番手。

◆地元選手チェック

太田良政

新人の子を付けてもらったのは今期初めて。嬉しいですね。最近はずっと支線の支線でどうにもならないレースばかりだけど、脚はそんなに悪くないし普通くらい。中岡君に離れないように集中して。

龍野琳太郎

前回の最終日はゴール後落車。まだちょっとダメージはありますが、走る分には大丈夫かなと思って参加しました。デビューしてから地元を走るのは初めてなので、3日間良い走りができるように頑張ります。

在本直樹

初日から増田君と一緒なんて責任重大。増田君には土井さんかなと思っていたし意外ですね。連係は8月の豊橋の最終日にあって、僕が差してのワンツーでした。

藤原亮太

ここまで日にちが空いていたのでしっかり練習してきました。メンバー的にも自分で動く感じになりますね。ちなみにこの髪の色はピンク(笑)。地元はこの間決勝に乗って良いイメージがあるし、今回もしっかり結果を出したい。

土井勲

吉岡君がいるなら任せるだけですね。福岡の若い子(橋本陸)がどんな感じなのか分からないけど、本来の力は吉岡君の方が上だと思うし信頼してマーク。

米嶋恵介

今期は自分の人生で重要なターニングポイントだと思っている。年齢もそんなに若くないし、なんとしてもS級点を取りたい。夢はG1に出ることなので、そこを目指して頑張っているところ。完全二分戦で車番も良くないけど、やれるだけのことはやります。