日本初のホテル併設型競技場

電話投票番号61#

INTERVIEW前検インタビュー

2023.10.30

11月2日 防府記念(GⅢ)

◆今節のレース展望!

 S班の布陣が超豪華で、5名の名前が入っているが、全員がフル参戦。今年、すでにG1のタイトルを3個獲っている古性優作を筆頭に、地元地区の松浦悠士、オールラウンダーの郡司浩平、突っ張り先行が武器の新山響平、仕事人のマーカー守澤太志と、生で走る勇姿を見て欲しい選手ばかり。そして、一番の注目と言ってもいいのが、清水裕友の地元記念6連覇が達成されるかだ。舞台が防府から玉野に変わったが、前人未踏の大記録に挑む。

 やはり優勝に一番近いのは古性優作。脇本雄太が落車負傷で長期離脱を余儀なくされているが、全くその影響もなく、逆に責任を持った走りが多くなっている。自然と良い位置を確保して、技に頼らずのタテ攻撃は威力倍増。近畿で稲川翔と村上博幸を背にして、快速捲りを決める。

 もちろん、清水裕友にも援軍は揃っている。親王牌では初日に失敗して負け戦回りになったが、気持ちを切らさず走り切った。ここにも精神的な成長が窺える。盟友でもある松浦悠士のアシストも見込め、相性抜群の犬伏湧也の存在も大きい。ホームバンクでない玉野での走りになるが、モチベーションは高いとみたい。競輪祭に向けて、犬伏湧也、清水裕友、松浦悠士がどんなバリエーションで走るかも興味深い。清水裕友が一番勝ちやすい並びを最終的に模索するだろう。

 目標がいると失敗する郡司浩平だが、自分でやった時の安定感は抜群。野口裕史と一緒のケースは番手を回るが、今節は自力での戦いになりそう。南関のマーカーが手薄で、郡司浩平に守澤太志の並びも考えられる。

 相手が誰でも自分のレースに徹する新山響平。受けて立つレースに難点はあるが、守澤太志とのワンツーも可能だ。基本的に突っ張りの組み立てになる。

 防府記念と考えれば、顔役でもある桑原大志は最低でも決勝には進出したい。偉大なる脇役でもあるが、援護だけでは終わらせない。ホームバンクの取鳥雄吾も、ここに照準も絞ってきたとみたい。

◆S級特選インタビュー

郡司浩平

単騎で自力。凄いメンバーだし、簡単には勝てないと思う。親王牌は体調も調子も良かったけど、判断力の甘さもあった。総合力が高くないと、特別競輪は勝てない。グランプリに出場するには、優勝しかないと思うので、競輪祭で勝つしかない 。

清水裕友

地元記念6連覇は意識している。狙いたい、いや、獲ります! 親王牌の一次予選は力の出し惜しみがあった。その後は、気持ちも切れなかったし、そこは成長したかも。防府は改修中で、来年10月まで掛かるみたい。だけど、バンクが使える様になり、そこは大きい。松浦さんにお願いして、犬伏君の番手を回らせてもらう事になった。連係は青森の共同通信社杯の準決以来。その時は、ワンツーではなかったし、今回は決めたい。 

古性優作

自力。親王牌の決勝は、良い時の感触が戻っていた。ファンや先輩、後輩、家族のおかげでタイトルを獲れたと思う。もちろん、競輪祭で年間3度目のG1優勝は狙っている。親王牌が終わってからも、筋肉痛になるぐらい、ハードに練習をやってきた。裕友とは普段から仲が良いけど、レースでは敵なので。 

犬伏湧也

清水さんと松浦さんと3人のレースは初めて。僕は、どうあれ一番前で自力勝負です。親王牌は、ちょっと狙い過ぎたかも。やはり、古性さんが一枚も二枚も上でした。今年は3回、特別競輪の決勝に乗っているし、自分でも成長していると思う。後ろに助けられているし、今度は自分が引っ張っていきたい。赤パンは履きたいし、競輪祭が勝負ですね。 

新山響平

自力。誕生日のレースだし、僕も30歳になってしまった。親王牌は周りのレベルの高さを実感した。現状維持では置いていかれるだけ。犬伏君との力勝負になるけど、負けない様に走りたい。 

稲川 翔

古性君の好きに。親王牌の感想ですか。自分の調子うんぬんでなく、力の無さを露呈した。前が古性君で後ろが博幸さん。責任のある位置だし、自分の力を全うしたい。 

松浦悠士

中四国の3番手を固める。まずは、裕友の気持ちを確認した。そうしたら、番手を回りたいと。自分もその方向性で考えていたので、良い判断だと思う。だけど、裕友の地元記念5連覇は凄いよね。僕も地元記念を走りたいけど、いつもグランプリの直前で。だから、今年も走りたくても走れない。 

村上博幸

大阪勢の後ろですね。昨年は怪我で、半年休み、やっとG1戦線に復帰した感じ。だけど、このメンバーで走れるのは嬉しい事。今でも強くなる事を考えて走っている。 

守沢太志

新山君の番手へ。彼とは常に、すりあわせをやりながら走っている。親王牌は、良いところが、ひとつもなかった。これでは、S班維持は厳しいですね。 

◆地元・防府選手インタビュー

渡口勝成

ビッグレースの1レース1番車は若手の期待枠。嬉しいけど、本音を言えば避けたかった。とにかく、良い走りをやり、地元に良い流れを作りたいですね。

山下一輝

まあ、なんとかなるでしょう。エースの裕友を盛り上げて、脇役なりに頑張りたいですね。連係実績のある上野君を信頼して。

久保田泰弘

緊張感とかないし、高ぶってもいない。今は、いたって普通ですよ。福岡の後藤君の番手なんて超嬉しいサプライズ。連係するのは、もちろん初めて。

宮本隼輔

3番手を回れる伊藤颯馬君、中本匠栄さんの九州勢の後ろ。

桑原大志

前は勝ちたいとか、決勝に乗りたいとか、地元記念は欲の塊だった。今は俯瞰して見ているし、裕友を少しでもサポートしたい。そして、一緒に走りたい気持ちだけですね。防府バンクではないせいか、緊張感も全くのゼロです。

国村洋

同期だけど、一個上の桑原さんの後ろへ。前が取鳥君だし、頑張ってくれるでしょう。地元記念の決勝はないし、準決勝も乗った記憶がない。

◆ホームバンク・玉野選手インタビュー

山本直

防府記念だけど、ホームバンクのGⅢ。完璧に仕上げてきたし、絶好調ですよ。そう、書いておいて下さい。

連仏康浩

残念ながら、自分のイメージーカラーでもある緑虫の6番車ではないんですね(笑)。まあ、本線の3番手だし、チャンスはありそうですね。

石丸寛之

負け戦だけど、最終日は3連勝中。良い流れがきているのかな。こんな感じで優勝した事もあった。だけど、山口の選手が主役だし、僕ら岡山の選手は脇役ですよ。

取鳥雄吾

親王牌の一次予選は新車にして失敗。2日目から元に戻して走った。小松原君と、寺沼君は行くやつなの? 石丸さんと話したけど、今回は主役ではない。だから忍者の如く、こそこそと(笑)。だけど、後ろが桑原さんだし、そこは責任重大。