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INTERVIEW前検インタビュー

2023.10.24

10月26日広島ドラゴンフライズ賞(F1・広島市主催)

◆今節のレース展望

 親王牌直後のF1開催なので、大物は不在。競走得点トップは自在の小川真太郎だし、どこまで信頼して良いか分からない。前走の小田原GⅢを欠場して、2場所前の福井F1も大敗だった。目標がいれば、そこそこのレースをやるが、自分でやった時が問題だ。初日特選も、同県室井健一の前で自力勝負になりそう。

 北日本の先導役は根本哲吏。アグレッシブに攻めるタイプではないが、ツボに嵌まった時のスピードはかなりある。番手は大槻寛徳で3番手が須永優太。3人合わせると、118歳の超ベテランラインだ。

 関東は2班で山田雄大が予選スタートだが、確実にパワーアップ中。宇都宮記念、豊橋記念と決勝に進出して、来年は更なるブレークが期待される。アシスト役は御大の武田豊樹で、前回の取手決勝はジカ付けで競りに行っている。まだ、気持ちは萎えていないし、高みを目指している。他に関東のマーカーは木暮安由、恩田淳平、杉本正隆、河野通孝。特に河野通孝はヨコで売っているが、近況、タテ脚も鋭くなっており買いだ。

 九州は瓜生崇智と松岡貴久の熊本コンビだが、九州の自力型が手薄。地元は奥村諭志と城戸俊潔、広島主催の開催だし才迫開には注目したい。

 A級戦は大西貴晃が乗れている。前期のS級も101点持っていたが、今期は5度のV。基本的に捲りになるが、簡単に届くとみたい。番手は九州同士で八尋英輔。この一角を崩すとすれば堀航輝と岡部芳幸の北日本ライン。岡部芳幸は、震災直後、岡山を拠点にしており地元意識が強い。特選シードの機動型の小池千啓は追加斡旋だが、安定して決勝に進出。地元は柳谷崇で、最低でも決勝には乗りたい。

◆S級特選インタビュー

武田 豊樹

 落車の痛みはありますけど、できるだけレースは欠場したくないので、しっかり調整してここに来ました。前回の地元戦は競輪人生で初めてのジカ競り。メンバーを見てここしかないと即決でした。自分で何かします。

小川真太郎

 インフルエンザにかかってしまい…。小田原のG3もギリギリまで走るか迷ったけど、肺がとにかくキツくて諦めました。元の状態に戻ってからは普通に練習できましたけど、病み上がりなので1本走ってみないと分かりません。自力。

大槻 寛徳

 練習は変わらずやっているし、乗っててイマイチな感じもないんですが、レースになるとどうも…。目標にする根本君とは前にここでも連係しました。須永君も固めてくれるし3人で頑張ります。

須永 優太

 最近は開催ごとに自転車をいろいろ試しているんですけど、前回の武雄で使ったやつがしっくりきたので、今回もそれで走ります。根本さん-大槻さんの後ろで3番手。

杉本 正隆

 先頭に誰かいて武田さん-自分という並びはあったけど、今回みたいに武田さんと2人だけの連係は初めて。もちろん僕が後ろ。しっかり付いていきます。

室井 健一

 よく間違われるけど、蓮太朗は俺の息子。竜二の方ではない(笑)。徳島はみんな集まってバンクで練習するから、タイミングが合えば蓮太朗とも一緒にやっている。真太郎にお任せ。

根本 哲吏

 最近は若くて元気な選手がたくさんいるし、レベルが上がっているのを感じます。僕自身の調子は普通くらい。後ろの2人に迷惑をかけないように自力勝負。

◆A級特選インタビュー

岡部 芳幸

 自分でやるという選択肢も少しはあったけど、関東の後ろを回るのが自然だよね。岡山は震災があった年から10年間お世話になった場所だし、特別な思い入れがあります。年齢と共になかなか勝つのが難しくなってきたけど、なんとか今期中に1回は優勝したいね。

柳谷  崇

 前回の豊橋は大雨の中での落車。ウォータースライダーみたいにびゅ~んと滑ったので軽傷でした。回れる位置もないので1人で走ります。

大西 貴晃

 和歌山の準決は新人の棚瀬(義大)君にやられちゃいました。言い訳をするつもりはないけど、競走続きで体がかなりキツかったですね。それでも最終日はその日の一番時計で捲っているし、脚の方は問題ないと思います。自力。

尾崎  剛

 小池君。顔を合わせたのも今回が初めてだから当然初連係です。アフロ頭が定着? いやいや、本家(山崎賢人)と比べたら全然ですよ。ふとしたときに、いい歳して何やってんだって思うこともありますけど、これはこれで楽しんでいます(笑)。

八尋 英輔

 サトケンが回りたいって言うから、僕が一歩引く形で3番手。引いた分、1着の可能性も遠のいたと思うけど、最後はコースを見つけて思いっきり踏みます。

佐藤 健太

 3番手はあまり回りたくないんです。八尋さんに「いいですか!?」とお願いして、大西君の番手になりました。大西君とは同期だけど連係するのは初めて。千切れないように集中してマーク。

小池 千啓

 着を見ると安定しているし、悪い感じもないんですけど、あのレースすごかったね!みたいなインパクトがほとんどないし、ちょっと物足りない気がします。来期はS級に上がれるので、今はそこを見据えて、早い展開にも対応できるような走りを心掛けている。自力。

◆地元選手インタビュー

守安政雄

 直前の練習は今回一緒の岩本純君と遠乗りしてきました。あれでアイツはかなり仕上がったと思いますよ。成績を見てもらっても分かるように、最近はずっと決勝に乗っていない。今年の最初の方に1回乗っただけで、かなり遠ざかっています。地元を走る機会もそんなに多くないので、何とかここで乗れたらいいですね。

岩本純

 自分は最後の最後まで脚を温存して一撃に賭けるタイプだから、モガける距離が半周くらいしかないんです。山崎(航)君みたいに前半ガツンと行く選手とは真逆の脚質なので、踏み出しでしっかり付け切れるかが勝負の分かれ目になると思う。前にここの準決で連係した時は共倒れに終わっているし、今回はなんとしてもワンツーを決めたい。

星島太

 今年はずっと腰痛が出ていて、全然良くならない。ちょっと強めの練習をしたら、腰だけではなく左半身全体が痺れてしまうので、来月は川崎第一病院に行ってPRP(関節内疾患に対する治療)を受ける予定です。今の状態で地元を走るのは恥ずかしいけど(苦笑)、与えられた位置で精一杯頑張ります。

柳谷崇

 落車した次の日に1着を取れているし体の方は問題ない。岡部さんが自力なら後ろに付いた? う~ん、さすがにそれはないですね。だいたい、岡部さんも自力なんて言わないだろうし(笑)。地元を走るのは久しぶりなので気持ちだけは強く持って。

奥村諭

 初日に飛んでばかりでなかなか点数が上がらないけど、乗っている感じはすごくいいです。S級に上がってからまだ一度も決勝に乗ったことがないので、今回乗れれば最高ですね。車番もいいし、ラインも長くなったので、行けるタイミングでしっかり行きたい。

城戸俊潔

この間の高松が不甲斐なかったので、今回こその気持ちで練習してきました。練習は基本、師匠の石丸寛之さんと一緒なんですけど、師匠は和歌山の補充が入ったので、直前は同世代の若手と一緒にやってきました。仕上がり具合は普通くらいですね。

◆広島選手インタビュー

才迫開

まさかの自力番組。誰か付けてくれるかと思ったけど…。自力の良い点は、好き勝手走れて、何をしても自分の責任というところかな(苦笑)。気楽に一発狙ってみます。

和田誠寿

 今回は父親(和田誠吾・55期・引退)が初めて広島競輪場以外で解説するので、そっちの方もかなり気になります。親子仲は良い方だと思いますよ。普通に会話もするし、ごはんもたまに行ったりします。目標の城戸君とはA級時代から何度も世話になっているので、あれこれ言わず信頼してマーク。

前反祐一郎

 広島の競輪場が改修工事で使えないので、月に一度のピスト6が良い練習になっています。去年の8月くらいから参加しているのでもう10回以上は走っていますね。7車の競輪は展開に左右されるので厳しいけど、僕たち選手は与えられたレースを一生懸命頑張るだけ。