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INTERVIEW前検インタビュー

2023.12.18

12月21日 広島記念イン玉野(G3)

◆今節のレース展望!

 直後にKEIRINグランプリ2023が控えているため、残念ながら、脇本雄太の名前はなくなってしまった。地元に対する気持ちは誰にも負けないし、普通なら松浦悠士も斡旋されるが、さすがにグランプリが中2日では仕方ない。日程のアヤで、S班は新田祐大と守澤太志の2名で、この2人が人気になる。

今月は別府記念、佐世保記念、今大会と強行日程になるが、新田祐大がシリーズを引っ張る。今年は前半戦からヨコの動きを積極的に取り入れ、意外性プラス自在性のニュースタイルがすっかり定着。あの予測不能な走りは新田オリジナルで、他の選手には真似できない。北日本からは新田と同級生の守澤太志も参戦するので、SSとSSの格上連係も見どころのひとつ。その守澤太志は新田祐大と共に赤パン卒業になったが、別府記念では自ら捲って優勝。体の使い方や自転車のセッティングなど、独自の方法を見いだしている。来年は怖い守澤太志が戻ってくるはずだ。

 今シリーズは『広島記念in玉野』ということで、この大会にかける思いは広島の選手が一番。特攻隊長は町田太我で、大川龍二、池田良、才迫開、竹内翼と5人のS1戦士が盛り上げていく。また開催地の岡山からも河端朋之、晝田宗一郎といった機動型がエントリーされており、個の力では劣るがラインの力で抵抗する。

松井宏佑と和田真久留の神奈川コンビも良い勝負が期待できそう。両者共に良いときと悪いときの差が激しいが底力は十分。特に和田は郡司浩平と同じくらいのポテンシャルと昔から言われているし、ここでしっかり走って、もうワンランク上に行きたい。

 一時期は「タイトルに近い男」と言われた山田庸平も優勝候補の1人。キレキレだった頃と比べて近況はやや物足りないが、捲ったり、捌いたり、変幻自在な攻めで存在感をアピールする。

 タテ型のマーカー稲川翔と東口善朋はワッキー不在が痛い。近畿のメンバーを見ても、イナショーが自ら切り開くしかない。追加で入った浅井康太も中部の自力型が竹内雄作と皿屋豊だけだし、中団からの攻めが基本となる。

◆S級特選インタビュー!

新田祐大

自力。今月は別府記念、佐世保記念に続いて3本目。中2日で軽めの調整だけど、疲れは感じていない。今年は波のある1年で、後半も競輪祭の真ん中ぐらいまでは良かった。その後、体調を崩したのも…。ハコのレースで反省もあるし、自力でやった時は、良いパフォーマンスをお魅せしたい。

稲川 翔

東口さんの前で、自分のやれる事を精一杯やる。玉野G3は2場所前に走ったばかり。決勝には行けたけど、納得の走りはできなかった。今年は高松宮記念杯ぐらいまでは良かったけど後半に失速。結局は、自分の脚力が足りないと言う事。

山田庸平

単騎で流れを見ながら。武雄バンクが使えない時期があり、納得の練習が出来なかった。満足はしていないけど、それでも安定した成績は残せた。来年はタイトルを獲れる選手になりたい。

東口善朋

近畿で稲川君に任せる。直前の久留米は体調を崩して1本欠場した。同期(川村晃司や吉田敏洋)が一緒だし楽しい開催になれば良いと思う。だけど、あの2人は500勝レーサーだけど、自分は自力選手ではないから、そこまで勝てていない。当面の目標は来月の地元和歌山記念。

松井宏佑

自力。競輪祭は狙いに行き、あれだけ深谷さんが行ってくれた。それで結果を残せず申し訳ないし、ショックでもあった。だけど、気持ちの整理がついたので、伊東記念は内容の濃い走りができたと思う。来年こその思いで!

長島大介

単騎で自力。栃木は真杉君が大ブレークしたけど、来年は全体的に底上げをしたい。玉野は6場所前に優勝したばかり。今年は、他に京王閣でも優勝した。

浅井康太

単騎で。稲川君達とは別になりますね。今回はワッキーの代わりのピンチヒッター。ファンの期待に応えられる様に頑張りたい。

和田真久留

松井君。ビッグは獲りたい獲りたいと思っても獲れないもの。自分もそうだけど、勝つ時なんて発走台について無意識になっている。今は記念でさえ、獲るには特別競輪と同様に難しい。だけど、松井君の脚力があれば、10回もG1の決勝に乗れば、勝手に獲ってしまうと思いますよ。前回の川崎は、本当に高熱で1本欠場。だけど、直前の練習は全く問題なかった。

守沢太志

新田君の好きに。別府記念の優勝ですか。たまたま、ラッキーパンチが決まりました(大笑い)。捲りなんて、狙って決まるものではないですから。今年1年も赤パンをはいたけど、不甲斐なく、責任を果たす事が出来なかった。もう、一生、S班なんて無理ですよ(笑) 。周りが、おだててくれるだけ。

◆地元・広島選手インタビュー!

竹内翼

僕はJリーグのファジアーノ岡山時代、4年間、岡山に住んでいた。元々の実家も広島だし、誰よりも思い入れの深い大会です。構えすぎるのが自分の欠点だし、思い切って仕掛けたい。あとは、後ろの才迫君に仕事をやってもらうだけ。

才迫開

いつもの地元記念より緊張感はないですよ。ここは同級生の竹内君。前後は悩まなかったし、後ろ一拓でした。来期はA級だし、特進してS級に戻ってきたい。暴れない様にしながら、結果を求めて。今節は人の後ろが多いと思うし、援護しながらも勝つ走りで。

大川龍二

もう39歳だし、地元記念のプレッシャーは感じていない。町田君の車に乗せてきてもらったし、レースで連れて行ってもらいたい。今年は特別競輪にも出場できたけど、結果を出せなかった。せめて、地元記念ぐらい良いところを魅せたい。

西田雅志

今期は2班だけど、来期はS1に復帰。年齢を考えれば頑張っている方でしょう。最近、中間着しか取れていないし、1着が欲しいですね。それより、まずは、少しでも上のレースに勝ち上がれる様に。

前反祐一郎

玉野での広島記念だし、あまり感じるものはないですよ(笑)。普通に玉野記念ぐらいの感じですね。来期もS級だけど、今期は点数が取れていない。今期はピスト6を走りながらでした。

吉本哲郎

この春に心臓の手術。まだ自力は出ないけど、少しずつ良くなっている。普段のトレーニングはワットバイク、ジョギング、水泳で、街道練習とかには行っていない。あとは、弟子の町田太我君もいるし、彼の応援団ですよ。

大屋健司

直前は高熱が出て寝込んでいた。体調には苦しんだけど、走りに影響はないと思う。決勝とかより、まずは一戦、一戦集中して。

池田良

いつもの地元記念より、プレッシャーは感じていない。若い子達が盛り上げてくれるでしょう。松浦君の代わりは出来ないし、与えられた展開と番組で頑張るだけ。

町田太我

地元記念だし優勝しか狙っていない! 気持ちだけは、そう思う様にしている。ただ、実際の脚は特選にも乗れなかったし、予選回りの選手ですが。狙って捲りは出ないし、いつも通り、自分の走りに徹したい。

◆開催地・玉野選手インタビュー!

今野大輔

小玉さんには、お世話になっているし、どんな走りでも構わない。嫁の実家が岡山なので、こっちに移籍した。同じ中四国だし、あまり環境の変化もありませんでした。

小玉拓真

ホームバンクの記念だけど、普段通りのレースですね。今野君が任せてくれたので、行けるタイミングで仕掛けたい。

晝田宗一郎

自分の事より、後ろの広島の選手の事を考えて走りたい。中6日だし練習と休養が半々ぐらい。細切れ戦だし、緩んだところを、すかさず仕掛けたい。

山本奨

九州の上田尭弥君を付けてもらい感謝です。連係実績もありますよ。広島記念と言っても、地元開催には違いないですから。

戸田洋平

ピスト6は1着を取れているけど、競輪になると、なかなか勝てない。これが現実ですね。前はタテが鋭い大屋さんだし、チャンスはあると思う。

河端朋之

競技は世界選手権で銀メダル。それを卒業してから、今年が一番稼ぐ事ができた。現時点で賞金は3644万円。それにピスト6を、5・6回優勝しているから5000万円はいかないけど、それに近い賞金総額。親王牌の決勝にも乗れたし、充実している。あとは、今年最後に優勝できれば最高ですね。