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INTERVIEW前検インタビュー

2023.04.21

4月23日・日本トーター賞&CTC杯

◆今節のレース展望!

前節は弟の聖が人気になるも不発だった地元畝木努。弟の聖とは真逆の脚質で超地脚だが、器用さも兼ね備えてきた。近況、優勝こそないものの、安定して決勝に進出。若手の多いシリーズだし捲りを基本に攻める。番手は地味だが、長らくS級で活躍していた近藤修康。温厚な人柄で、50歳を過ぎても差し脚は切れている。狭いコースを突っ込むコース取りは絶妙で若手のお手本だ。

 初日の特撰は地元勢を追走する形になりそうな今野大輔だが、基本は四国で新鋭レーサーの室井蓮太朗や久樹克門の徳島勢を目標にする。室井蓮太朗はサラブレッドで超イケメン。S級に行けば、女性から、更にモテモテになりそう。久樹克門も自力選手で2場所前の大垣ミッドで優勝。今野大輔は脚質を変えたし、今度は追い込み選手としてS級上位を目指す。

 九州は中川聖大が特別昇班して、この2場所連続して決勝進出。静岡から福岡に競輪留学して不動会のメンバー入り。引退した親父さんはラーメン屋を経営しており2世選手の一人。これをガードするのが特撰シードの樫山恭柄。

 関東は秋本耀太郎と岡田亮太の117期生が2枚看板。両者共に徹底先行スタイルで前後が注目される。年齢は秋本耀太郎が3つ上だし、岡田亮太に秋本耀太郎の並びか。

 北日本は小橋明紀が特選組み。まずは関東勢との連係を頭に入れて、勝ち上がってくれば太田将成と連係策。

 チャレンジは長松大祐、松本秀之慎、昼田辰哉の121期生の争い。地の利ある昼田辰哉が前回の西武園モーニングで完全優勝してV筆頭。これが5度目の優勝だった。長松大祐も5回の優勝があり、一番多いのが松本秀之慎の7回。この三つ巴戦になるし、まずは初日の走りで評価したい。

◆A級特選インタビュー

1今野 大輔

 今期だけで3回も落車しているけど、体は意外と大丈夫です。別府の落車でフレームがダメになったから、急きょ新しいのを作って前回の平から使っています。地元勢とは組まずに自分で。

2岡田 亮太

 何が何でも前がいいとかそういうこだわりはありません。秋本さんが「前でいい?」って言うので、どうぞどうぞと後ろになりました。人の後ろは何度かあるけど考えることが多くなるから難しい。恐怖心しかないです(苦笑)。

3樫山 恭柄

 最近は予選スタート常連だったし、特選に乗れたのはめちゃくちゃデカい。いい時と比べればまだまだですけど、それでも、前よりはだいぶ上向いています。何かしそうな今野君にマーク。

4畝木  努

 今回は前後の車輪を新しいのに変えて走ってみます。それが良い方に出てくれれば…。自力は自力でも自力一本という感じはないので、色々考えて走ります。

5小橋 明紀

 日にちが空いてやりたい練習ができたから今回はいいと思います。ここは地域的にも関東の後ろが自然ですね。秋本君と岡田君のどっちが前でも3番手を回ります。

6近藤 修康

 脚はずっと変わらないんですけど、準決になると飛んでばかり。A級も楽じゃないし厳しいですね。目標にする畝木君とはS級の頃に何度も走っていて、いつも頑張ってくれていた。今期はたぶん初めての連係になります。

 

7秋本耀太郎

 このままいけばS級の点数は大丈夫そうだけど、そこは特に気にしていません。今はどのレースでも力を出し切るのが一番。結果はその次という感じです。岡田君も後ろでいいと納得してくれたし僕が前で自力勝負。

◆地元選手チェック

川本琢也

※まずは強い新人と避けてもらった初日予選のメンバー。これなら普通、勝ち上がれる。これが成功すれば準決は昼田達哉の番手が自然。今期の競走得点も73点あり2班の点数も取れそうだ。ここで点数アップしておきたい。

「追加の連絡は前回の高松を走っている時だから、10日前とかそれくらい前。地元で呼んでもらえるのはありがたいことだし嬉しかった。初日から谷尾さん、森江さんと大ベテラン2人が後ろなので緊張しますね。自分だけ勝てばいいってレースではダメだし、ラインのことも考えながら走りたい」。

谷尾佳昭

※いつも元気で人の輪が出来る大ベテラン。60歳にして意気揚々で肌つやも良く声も大きい。ただ、代謝制度の30人に入っており、ここから抜け出す為にも大事な地元戦になった。番組マンも川本琢也の番手だし、優しく仕掛けてくれるだろう。

「1月の小田原で鎖骨を折って、2ヶ月安静と言われたけど、1ヶ月ちょっとで復帰した。チャレンジは公傷がないからね。やっぱり怪我を理由に(選手を)やめたくないし、全てやり切ってやめたいので…。まだまだ万全とは言えないけど、今ある力で頑張るしかない」。

昼田達哉

※素質的には体がガッシリしており、すぐに上でも通用。決まり手も逃げが17に対して捲りが11。バランスは良いが、もう少し、逃げを多くして良いかも。予選は飛んでいないし、レース内容とタイムがまずは求められる。

「着だけ見ればずっといいけど、前回の西武園もその前の名古屋も乗っている感じは微妙だった。ただ、昨日、一昨日の練習ではそこそこモガけていたので、最近の中ではマシな方だと思います。地元の玉野は2回目。前回は1着1着3着で才迫勇馬さんに優勝を持っていかれた。今回はなんとしても優勝したい」。

日浅保幸

※近況、負け戦だと、若手相手にも普通に逃げ切ってしまう。初日は自在の太田将成との2分戦。相手は格上だが、まくり選手だし、上手く駆ければ押し切りも可能だ。

「この決まり手はあってないようなもの。初日に飛ぶと2日目・3日目の敗者戦は動く人がほとんどいなくなるので、そういうところで自力を出して勝っているだけ。前検日に欠場が出たから今回は予備からの繰り上がり。まさか入ると思っていなかったから、昨日までガンガン練習していた。その疲れがどうかですね」。

中尾翔

※A級中堅の先行選手。負け戦は1着もあるが、予選は大敗ばかり。点数的にチャレンジには落ちたくないし、真ん中の着を取る事も大事だ。初日の予選は実質先行1車で逃げやすいメンバーだ。

「初日はほとんど7着ですね。走り方だったりレース内容は悪くないけど、それが結果に出てくれないので困っています(苦笑)。玉野を走るのは去年の10月とか11月振りで久しぶり。地元パワーで頑張ります」。

野崎将史

※完全に自力選手の扱い。予選をクリアすれば、準決は地元だし目標をつけてもらえるはずだ。最近のヒットは6場所前の久留米の準決1着。

「今は誰かいれば付くし、いなきゃ自分でという感じ。番組次第で自力を出したりマークに回ったりしています。脚の調子はずっと普通くらい。初日に関しては自分でやってくれという番組なので、行けるところから自力を出したい」。

畝木努

※今期、地元で1本斡旋されていたが、体調不良で前検日の急な欠場もあった。その分も、今回、頑張らないと。地脚で重たいバンクを苦にしないせいか、冬場の方が成績が良かった。もう29歳だしS級とA級のエレベーター選手で終わってしまうか、S級上位に定着出来るか勝負の年だ。

「地元のプレッシャーはそこまでないし、普段通り走るだけです。S級の点数もそこまで気にしていません。基本は自力だけど色々考えて」。

近藤修康

※真面目にコツコツ、ここまで息長くやってきたイメージ。怒ったり、声を荒げたりしているのを見た事がない。自力選手に何の注文も出さないタイプ。番手より3番手名人のひとり。

「2月に走った地元戦は準決で負けてしまったし、その分も今回は頑張りたい。というか、今期に入って準決はほとんど負けているし、そろそろこの悪い流れを変えないと…。今まで何度も連係している畝木君を信頼して」。