日本初のホテル併設型競技場

電話投票番号61#

INTERVIEW前検インタビュー

2024.05.10

5月13日ディリースポーツ杯&本田晴美杯(F1ナイター・ガールズ競輪)

◆今節のレース展望

 高いレベルでの話しだが、少し壁にぶつかっている犬伏湧也。勢いだけでは勝てないのが競輪だが、先々を考えての走りをやっており、内容自体は悪くない。何れ、タイトルホルダーになる男だし、今の苦しみは必ず活きるはずだ。直前のダービーは、最終日の1勝だけだったが、中四国地区のF1なら完全優勝がノルマ。番手は自力型だが連係実績豊富な佐々木豪。踏み出しは離れないので、無風の番手なら差し切りもある。

 地元河端朋之、柏野智典、桑原大志の中国勢は犬伏湧也と別線になりガチンコ勝負。河端朋之の仕掛けは早くなっており、末脚をカバーできれば、記念の1個や2個は獲ってもおかしくない。今後、世界の脚を魅せていきたい。桑原大志は番手でも3番手でも、自分を犠牲にしてでも仕事をするマーカー。若手にとって良いお手本だ。

柏野智典の縫うようなコース取りも、地味だが芸術的。

 近畿は福永大智、村上博幸、神田紘輔。福永大智は、負け戦だがダービーで2勝を挙げた。S取りの名人でもあり、今の競輪にマッチしている。村上博幸はダービーを欠場しており状態が問題。神田紘輔はマーク選手として安定感も出てきた。

 九州は松岡貴久が絶好調だが、目標が不在。武雄記念と同時開催だし仕方ないだろう。暴れん坊の大塚健一郎も黙ってはいない。

 A級戦は地元の新鋭山根慶太に期待する。前節の京王閣で完全優勝し、これが1・2班戦の初優勝。地元戦は3月開催で走り準優勝だった。その時より、間違いなくパワーアップ。援護役は前期S級の門田凌。今期は地元松山の優勝しかないが、A級の水に慣れなかっただけとみたい。ベテラン中村一将も元気一杯で、今期は3度のV。若手に頼らず、自らも動いている。ただ、近畿で丹波孝佑と一緒のケースは前を任せるだろう。

 ガールズ競輪は尾崎睦と尾方真生の優勝争い。両者共に無傷で勝ち上がり、決勝で両雄の戦いになる。尾崎睦はオールガールズクラッシクで決勝3着、尾方真生は準決で失敗。尾方真生は地元の悔しさを前節の取手Vで晴らした。他に競走得点が50点以上あるのは青木美保、當銘沙恵美、渡口まりあ。

◆初日S級特選インタビュー

村上博幸=単騎で。日本選手権は西武園記念の落車で欠場したけど、無理すれば走れる状況だった。全盛時なら、勝負しに行ったけど、今は逆に崩れると更に長引くので。平原君の優勝は刺激になるし、何事も、やり続ける事が大切だと思った。

河端朋之=自力。ダービーが終わり、中6日なので強度を上げた練習はやっていない。ここは犬伏君と力勝負。連係実績? 弥彦の親王牌の決勝で付けるチャンスもあったけど、その時は諸橋愛さんが主張したので。自分も自力でやっているし、今後、そう言う機会があっても、どうするかは分からない。

犬伏湧也=自力。2月に新しいフレームを作ったけど良くない。それで今回から元の自転車に戻す。ダービーも最終日の負け戦の捲りの1勝だけ。成績通りで力が足りない。たまには、豪ちゃんに行って欲しかったけど(大笑い)。

神田紘輔=博幸さんと話して、お互い、単騎になりました。ダービーは勝ち上がりに失敗して2走目に1着。もっと展開が良ければ、やれる自信はあったし残念です。

松岡貴久=犬伏君からのラブコールもあったし、四国ラインの後ろへ。近畿が狙ってくる可能性もあるし、ラインが崩れない様に頑張りたい。宇都宮の優勝は4年半ぶりだった。

佐々木豪=最近、ずっと一緒に走っている犬伏君の番手へ。俺が前でやる気持ちもあったけど、いつも先にコメントを出されてしまう(笑)。連係が決まっていないし、今回は決めたいですね。

桑原大志=地元の河端君に離れない様に。河端君も犬伏君も化け物(笑)。それは、いつも連係しているから、肌身で分かっているので。ダービーは、普通に脚力不足だった。

◆初日A級特選インタビュー

門田凌=自力。やはりA級は難しいですね。駆けると思う子が駆けなかったり、粘っても流されて別線に行かれたり。S級の時も小細工をやり勝っていたから、力勝負だと厳しさを感じている。来期はS級1班に復帰。

寺崎祐樹=近畿は分かれて細切れ戦ですか。それなら位置を決めずに。現状、S級の点数は取れているので、落とさない様に走りたい。今期はラインに助けられている。

丹波孝佑=中村さんと別で自力勝負。S級の点数を考えると、勝負駆けです。弥彦ミッドで落車したけど、この2場所は普通に走れているので。

中村一将=丹波君と分かれて力勝負をやりたい。若い子を使い、2段駆けとかは嫌なので。自分も動けるし、その間は今のスタイルですね。来期はS級に復帰する予定。

小川圭二=四国ラインで門田君の番手へ。来期はS級だし、また頑張っていきたい。息子も3人、選手をやっているので応援してやって下さい。

四宮哲郎=近畿で結束なら3番手と思っていた。中村君が自力でやるなら、過去の連係実績からも後ろになる。怪我が続いているけど大丈夫です。今期、失格があるのでS級の点数は厳しいですね。

後藤彰仁=空いているので丹波君の番手へ。近畿が並ぶなら4番手と思っていました。200勝にリーチだけど、忘れていました。滅多に1着を取れる選手ではないので(笑)。

◆地元選手インタビュー

山崎駿哉=今回は本田晴美杯。大師匠の冠レースだし、孫弟子として頑張りたい。富山は目が腫れて途中欠場。ここ数ヶ月、眠りが浅かったので、その疲れが出たみたい。仕上げてきたつもりなので、地元だし大丈夫だと思う。

榊原洋=目標にする山崎君とは何度か連係している。前回の富山も彼が欠場でなければ、最終日は一緒だったと思う。逃げて持ち味を発揮するタイプなので、僕にもチャンスがありそう。

山根慶太=前回の京王閣が1。2班戦に上がってからの初優勝だった。しかも完全Vなので、少し自信になりますね。兄貴も調子が良いので、僕も負けない様に頑張りたい。

近藤範昌=山根君とは前回の京王閣の予選でワンツー。過去4回ぐらい走っているけど、2人で確定板に載っている。相性の良い後輩だし、しっかり人気に応えたいですね。

三宅玲奈=今期の地元戦は、これで3本目。開催が多いけど、有り難いですね。最初は2着、6着、決勝5着。前回は決勝に乗れず3着、5着、2着でした。小田原を1本欠場したけど、色々とあったので(笑)。取れた位置から。

坂本修一=太田竜馬君の番手は経験済み。今は少し調子落ちみたいだけど、かなり強い選手なので。まずは離れない様にして。一ヶ月近く空いたけど、普通に配分がなかった。バンクが使えなかったのでワットバイクが中心。直前は、誘導もやっていた。

山本直=僕は、いつでも絶好調ですよ! 相手が乗れている福永大智君だけど、地元の意地を魅せたい。ダービーで2勝したのはテレビで見ました。八谷さんとは、最近、対戦が多いですね。

連仏康浩=静岡記念の落車ですか。肩鎖関節の脱臼と、横突起を骨折。20日間ぐらい入院したけど、練習も二ヶ月ぐらいやれたので。走ってみないと分からないけど、山本君に迷惑を掛けない様に。

柏野智典=今回は師匠の冠レースだけど、実は初めての出走。配分の関係で走る機会がなかった。しかも、僕しか弟子がいないし、緊張しますよ。石丸寛之さんとかいれば良かったのに。ダービーは良くなかったけど、ここは絶好調の石原颯君がいるので。

河端朋之=ダービーに関して言えば、準決勝に行けなかったので。3着、3着では厳しかった。やはり予選スタートより、特選シード組が有利なので。長い距離も今は踏めているし、感じ自体は問題ない。だけど、ここは犬伏君との2分戦で、厳しいですね。